誰のための省エネ住宅なのか
青森市出身の私は、幼少期ほぼ無断熱の寒い家に住んでいました。冬が来る度、ストーブのあるリビングから寒い廊下を我慢しながら駆け抜け、浴室まで行き来していた記憶があります。祖母と暮らしていましたが、当時の祖母の体にかかる負担は相当なものだったのではないかと思います。
現在の日本では、高齢者ほど断熱性能、気密性能の低い家に住んでいるという現状があります。ヒートショックにより、体の弱い高齢者は家の中で命を落とす危険性と隣り合わせです。
高齢者だけではなく、家族皆が寒さへの我慢を強いられることなく、快適に暮らせるのがエコハウスだと考えます。
エコハウスとは、化石エネルギーの消費量が少なくて済む家であり、私たちは「外皮性能を向上」「自然エネルギーの活用」「高効率設備」の要素をトータルコストを考えながら東北の気候に合わせた設計に取り込んでいくことを大切にしています。
また、新築だけでなく、現在お住まいの住宅を適切な箇所から断熱リフォームすることにより、お施主様の家族、その周りの身近な人を喜ばせることができるような省エネ住宅を提案をしています。