ゲンジアーキ では「建もの燃費ナビ」というソフトを使って、それぞれの住宅ごとの数値を計算しています。私たちがどの程度の数値を目指しているのかというと、HEAT20が設定するG1、G2グレードです。この評価基準を実現させることによって、住宅内の室内温度を一定に保つことができます。

青森県の中でも地域区分が別れており、2地域、3地域、4地域のどれかに該当します。まずはお住いの地域の地域区分を確認し、目指すべき性能を判断しています。

例えば青森市(旧青森市に限る)の場合ですと4地域に該当します。4地域では、Ua値(外皮平均熱貫流率)の基準が

G1なら0.46W/㎡。

G2なら0.34W/㎡。

で、数値が低い方が性能が良いです。今までの仕様の住宅では20度の室温は朝までに9度以下まで下降してしまうのに対して、HEAT20の基準の仕様の住宅は

G1なら冬期間の最低の体感温度が概ね10度を下回らない
G2なら冬期間の最低の体感温度が概ね13度を下回らない

程度を一定でキープでき、室内温熱環境を快適にすることができます。2021年住宅の省エネ性能に関する説明が義務化とありますが、私たちの計画する住宅はその性能基準をはるかに上回り青森の気候等を考えた、これからの青森の住宅機能のスタンダードとなることを目指しています。

しかし、当然断熱性を向上させることでコストも上がりますので、予算も見ながら適切な断熱性を確保していきます。また、「C値」というのは、隙間相当面積といって、簡単にいうと「家中の隙間がどれくらいあるか」というのを数字化しています。

この「C値」も「値が小さい」ほど隙間が少なく、気密性が高くなります。隙間がないということは、熱が家の外で逃げていきにくいので、燃費の良い家ということになります。
現在、日本には国の基準としてC値基準が設定されていません。青森県では平成25年年度より、「あおもり方針住宅」として目指すべき住宅に求められる性能基準を定めました。その中の基準にはC値2.0c㎡/㎡以下という数値があります。津軽のエコハウスのC値は0.3c㎡/㎡となっており、基準に比べてもかなり高性能な数値であることがわかります。

この数値は、大工さんの腕にもよります。丁寧に仕上げをしてくれないと、良い数値が出ないのです。ゲンジアーキ では、工事中の段階でも気密部分の施工は特に厳しくチェックをしています。

また、気密試験も行なっており、あまりにも低い数値の際は工事をやり直しするようにしています。

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