[エコハウス] 高性能なエコ外壁!ここがポイント!!

高性能でコストメリットが大きい壁は??

都心部では、部屋を広く確保するために壁を薄くしたい。という方もいるようですが、

しっかりとした断熱をするためには、壁の厚みはでてきてしまいます。

寒冷地では、しっかりと断熱をした壁とすることをお勧めします。

エコハウスの壁の基本的な構成は、外側から

外壁→防水層→断熱材→気密層→内壁

という構成になっています。

柱と柱の間に断熱材を入れることを「軸間断熱」と言いますが、

その軸間断熱に加えて、重ね着のように、外側にもう一度断熱材を付加してあげると

とても理想な壁に近づけます。

比較的に施工がしやすく、コストメリットが大きい例を書いてみました。

柱と柱の間に120mmのグラスウールと呼ばれる断熱材を入れ、

付加断熱として50mmのグラスウールボードを貼った例です。

付加断熱の外側には、忘れずに「通気層」と呼ばれる空気の通り道をつくります。

万が一に湿気が壁に入ってきてしまった際は、その湿気を外に出す役割を果たします。

そして、壁の室内側には気密層が必ず必要になります。

その理由は、壁の中温かく湿った空気が冷やされて「結露」するのを防ぐためです。

この状態を壁体内結露の状態と呼びますが、

断熱材の性能が低下してしまうだけではなく、その水分により建物を傷め、

建物の寿命を縮めてしまうことに繋がるからです。

まとめ

木造住宅は鉄骨造やRC造に比べて、木材自体が断熱性能をある程度持っているので、

住宅に向いています。

大切なのは、木造住宅にした場合は、断熱材の厚みを適切に考えることです。

もちろんコスト等の制約がありますので、厚みと金額のバランスを考えながら

計画をしていくことが必要になります。

そして、可能であれば断熱材も自然素材を使うと地球環境の為にも良くなります。

グラスウールはガラスのリサイクル品ですので、問題なく使用していけるかと考えます。

おまけ:山形エコハウスをみてみよう!!

以前、山形に出張した際に見学させて頂いた「山形エコハウス」では

様々な取り組みが行われていたのと共に、

実際に使われている壁のモックアップや、サッシのモックアップの展示があり、

わかりやすくエコハウスを学ぶことができます。

道路に面しての西側立面はこのようになっていました。

道路に対してのファサードが考えられています。

山形エコハウスの壁は断熱材だけで、300mmありました。

軸間断熱グラスウールが200mmある外側に、さらに外付けグラスウールマットが100mmあります。

その外側に木毛セメント板、通気層、タイベック、木の外壁材となっています。

図面と実際にモックアップを見てみるとかなり分厚い印象です。

しかし、実際に建っている姿には違和感がなく、壁の厚みを感じません。

あまり写真には載っていない、南面の写真も撮ってきました。

サッシはドイツから輸入してきたものらしく、何百万とします。

と、説明してくれた方が教えてくれました。

サッシ1箇所で車が買えますよ!と教えてくれたのが印象的でした。

南面のファサードはシンプルに整えている印象です。

建設のプロセス等を丁寧に説明してもらえますので、

山形に行った際は立ち寄ってみても面白いかと思います!!

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